CWS創作学校第１回 「作者＝読者」の位置に立て――課題：「こんな夢を見た」という書き出しの掌篇を書いてみる
- 『法王庁の抜け穴』アンドレ・ジッド著 石川淳訳（岩波文庫）
- 「私」（『潤一郎ラビリンス第八巻）』）谷崎潤一郎（中公文庫）
- 『僕は模造人間』島田雅彦（新潮文庫）
- 『夢十夜』夏目漱石（岩波文庫）
第２回 夢は「夢らしく」描け――課題：読み手に「イヤな奴」だと思わせる登場人物を描く
- 『ナチュラル・ウーマン』松浦理英子（河出文庫）
- 『罪と罰』（上・下）ドストエフスキー著 工藤精一郎訳（新潮文庫）
- 『異族』中上健次（小学館文庫）
- 『破壊しに、と彼女はいう』マルグリット・デュラス著 田中倫郎訳（河出文庫）
第３回 描写→読者→感情の回路――第１回課題「夢」の作品に手を加えてみる
- 『柔らかい土をふんで、』金井美恵子（河出文庫）
- 『愛の完成 静かなヴェロニカの誘惑』ムジール著 古井由吉訳（岩波文庫）
- 『斜陽』太宰治（新潮文庫）
第４回 登場人物の造形法I――オーバーに描け――「雨」の降るシーンをどう書くか
- 『キッチン』吉本ばなな（角川文庫ほか）
- 『変身』カフカ（新潮文庫ほか）
- 『風の歌を聴け』村上春樹（講談社文庫）
- 『杏子・妻隠』古井由吉（新潮文庫）
第５回 登場人物の造形法II――「衝突」の効果――コントラストのつけかた
- 『それから』『坑夫』『坊っちゃん』いずれも夏目漱石（岩波文庫ほか）
- 『感情教育』（上・下）フローベール著 生島遼一訳（岩波文庫）
- 『風の歌を聴け』村上春樹（講談社文庫）
- 『死の棘』島尾敏雄（新潮文庫）
第６回 登場人物の造形法III――脇役はなんでも知っている――「心内語」のうまい使いかた
- 『行人』夏目漱石（岩波文庫ほか）
- 『ボヴァリー夫人』（全２冊）フローベール（岩波文庫ほか）
- 『新史太閤記』（上・下）司馬遼太郎（新潮文庫）
- 『杏子・妻隠』古井由吉（新潮文庫）
第７回 黙説法の有効利用――黙って読者を誘惑せよ──すべてを語らないための方法
- 『門』夏目漱石（岩波文庫ほか）
- 『行隠れ』古井由吉（集英社文庫）
- 『ミューズ』赤坂真理（講談社文庫）
- 『妊娠カレンダー』小川洋子（文春文庫）
第８回 「単調」さは最大の敵だ――異なる「語り」の位相を導入する
- 「魔術」（『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ』）芥川龍之介（岩波文庫）
- 『壁の中』後藤明生（中央公論社）
- 『彗星の住人』島田雅彦（新潮文庫）
- 『取り替え子』大江健三郎（講談社文庫）
第９回 読者を惹きこむテクニック/物語と細部――光る細部をつくるには
- 『イビサ』村上龍（講談社文庫）
- 『嫉妬』アラン・ロブ＝グリエ著 白井浩司訳（新潮社）
- 『外套・鼻』ゴーゴリー著 平井肇訳（岩波文庫）
- 『生活の設計』佐川光晴（新潮社）
第１０回 きたるべき小説のために──原稿用紙換算30枚程度の自由作品を書き上げる
- 『城』カフカ（新潮文庫ほか）
- 『失踪者』（『カフカ小説全集①』『アメリカ』を改題）カフカ著 池内紀訳（白水社）
- 『カフカ短篇集』カフカ著 池内紀訳（岩波文庫）
- 『モロイ』サミュエル・ベケット著 安堂信也訳（白水社）